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■No.3 真木勇人(プロサーファー)
プロサーファー・真木勇人はコンテストに参加しないプロだ。中学2年生時に家族と共に移住したハワイでサーフィンと出会い、同地の高校を卒業。’98年に日本に帰国し、プロになるために練習をしながら、モデルなど芸能関係の仕事もはじめた。その後、’02年にプロライセンスを取得したが、「元々あまり大会は好きじゃなかった。それ以外の、ライフスタイルとしてサーフィンを魅せたい」という思いからコンテスト参加を中断。以来、生活の一部として波を追い求める日々を送っている。東日本大震災後には沖縄へ移住した。そんな彼に、追い求めるライフスタイルについて聞いた。
●1日のだいたいのスケジュールを教えてください。
朝は早いですよ。6時くらいには娘たちに飛び蹴りで起されるんです(笑)。朝ご飯を食べたら自転車に娘を乗せて保育園へ送りに行きます。海岸沿いを通って、波チェックがてらにね。波があれば乗りに行きますし、なければ潜りに行きますね。あとは昼寝をして夜になったら皆でご飯を食べて、結構早めに寝ちゃうかな。
●なんともロハスな感じですね(笑)。
仕事とかが入ってない場合ですけどね。でも、仕事がある日でも、あんまりオンとオフがない人間なんですよ。今、メインでやっている仕事はモデル以外に、サーフボードのデザインやDVDのプロデュースなどです。僕にとってはあまり、仕事とプライベートの境界線がないんです。遊びでもなんでも夢中になったらなんでも勢いでガツガツやっちゃうタイプなんで。
●暮らしのなかでこだわりとかありますか?
食べ物でしょうね。特に自分で捕ってきた魚とかは格別です。捕って、調理して、食べるという全行程を自分でやるのはスゴイ贅沢だなと思う。それを子供とか奥さんにも食べてもらって喜んでもらえたら、もう最高ですね。だから最近は心境的には漁師さんみたいな状態ですよ(笑)。潜るといってもダイビングじゃなく、完全に狩猟ですから。(インタビューをする)数日前にも、3キロくらいのでかいタコを捕まえたんです。刺身にしてみんなで食べましたけど、すげえ旨かったですよ。子供たちがタコ好きなんで。

「行くぞ!」という父親の一言でハワイに移住。
自分の子供たちにもいろんな場所を見てほしい
●11年3月に千葉県から沖縄県に移住しました。そのきっかけは?
やはり震災ですね。原発の事故があり、「とりあえず日本の中で一番離れているところがいい」と思って、すぐ移住しました。元々、友達もたくさん住んでいるし、気候もあったかいし、波もあるからすぐに決断しましたね。
●実際に住んでみて、不便さは感じませんか?
東京が行きにくくなっただけですね。ただ、別にずっとここに住もうってわけじゃなくて、いずれは千葉に戻ることもあるかもしれません。いろんな所にいって、子供たちにいろんなモノを見て、経験してほしいんですよ。
●それは、自身の経験からそう思う?
そうですね。僕の場合、中学2年生のときに父親(マイク真木=俳優)が急に「行くぞ!」と言い出して、気づいたらもうハワイでした(笑)。ただ、そこでいろんな経験ができたんです。兄(真木蔵人=俳優)の影響でサーフィンを始めたのもハワイだったし、ずっと同じ所に住んで同じモノを見ているだけじゃ、わからないことも多い。逆に環境を変えて離れた場所から同じものを見ると、今まで気づかなかった良さも見えて、いろんな発見もあるんです。今回僕も千葉を離れてみて、住んでいたときには気づかなかった良さもわかりました。それは沖縄に対してそう。視野が広がりますよね。だから、いろんな場所に行くことはすごく大切だなと。
●むしろ、1か所にじっとしていることができない?
かもしれないですね(笑)。今って、年の半分以上は旅をしているんですよ。最近だと、ヨーロッパ。スペイン、フランスと南欧のほうをメインに波を追ってきました。海外だけじゃなく、国内でも波を求めていろんな所に行ってますよ。もちろん、それは仕事の関係でもあるんですけど、自分自身がずっと動いていたい人間なんで。そればかりやっていると、今度は家族の生活が大変なんで、そこはバランスをとりながらね。けど、「1年間同じところにずっといなければいけない」というシチュエーションには、たぶん耐えられないでしょう。
●サーフィンの大会に出なくなった頃から、そのような生活スタイルに?
そうですね。プロになってから2年くらいは大会も回っていたんですけど、どこかに嫌々やっていた自分がいたんです。だったら辞めて、自分の理想とする「こうなりたい」というスタイルをひたすら追求していたら、今の形になった。理想のスタイルって、とことん追い求めないといけないなって思うんです。要はどれだけそれがしたいか。気持ちを強く持っていれば誰だってできる。皆、周りに流されちゃうことが多いと思うけど、関係なく自分が良いと思うことに寄せていけばいいだと思う。
●今の生活のなかでプレッシャーを感じる瞬間とかはありますか?
プレッシャーというか、責任を感じますね。一家の主だし、子供も小さいから。ただ、それに押しつぶされるというよりは、「頑張らなくちゃな」という気持ちにしてもらっています。金銭面はもちろんだし、(家族の)健康面でもね。今回、引っ越したのもそうです。震災が起きてから約2週間で引っ越したんですよ。まず和歌山に1週間いて、そこから沖縄にわたって住むところを探して、一度千葉に戻って荷物をまとめたらもう引っ越しちゃいました。自分でもあまりの動きの速さにビックリしますね(笑)。でも、「やろう」と思ったらすぐ行動しないといけない。2週間あれば沖縄に移住だってできるんだから。やらない理由なんて探せばいくらでも出てくるけど、やろうと強く思えば何でもできるんですよ。
●最後に、今回イメージモデルに抜擢されたライジングウェーブについて。元々どんなイメージを持っていましたか?
トータルイメージは「ナチュラルな爽やかさ」ですね。お気に入りを挙げるなら、「フリーライトブルー」と「フリー コーラルホワイト」です。
●ではそれをどういったシチュエーションで使いたいですか?
う~ん、やっぱり子供たちの前でかな。「パパ、良いにおい」って言われたいので。逆に「くさーい」って言われたらショックじゃないですか。
●では、もし自分が独身時代だったら?
そりゃあ、外に遊びに行く“勝負”のときでしょう。今だったらコレをつけて一人で外に出て行ったら、爽やかすぎて奥さんに怪しまれそうなのでダメですけど(笑)。
真木勇人
父はマイク真木、真木蔵人の実弟であり92年(当時13歳)まで東京で生活する。 その後、家族と共にハワイに移り住んでから始めたサーフィンは、97年HASAランキング5位になる。98年日本に帰国し、02年には念願のプロライセンスも取得。現在は世界中をトリップするプロサーファーとして雑誌や映像を中心に活躍中。趣味はスノーボード、モトクロス、キャンピング、フットボール、音楽鑑賞と多彩である。
●ブログ
http://go-naminori.com/hayatomaki/